紀の川市民生委員・児童委員
民生委員・児童委員の紹介
民生委員・児童委員とは
厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員で、地域住民の立場に立って福祉全般に関する相談・支援活動を行うボランティアです。任期は3年で、再任も可能です。民生委員は児童福祉法に定める児童委員を兼ねています。また、民生委員児童委員のうち、特定の区域を担当せず、子育てなどに関する支援を専門に担当する主任児童委員がいます。地域の実情をよく知り、福祉活動やボランティア活動などに理解と熱意がある住民の人で、自治会などから推薦されます。
民生委員・児童委員の活動について
地域の福祉に関する幅広い活動をしています。たとえば、高齢者や障害者のいる世帯や子どものいる世帯、ひとり親家庭などを訪問し、世帯状況やニーズを把握します。また、さまざまな相談にも応じ、それぞれのニーズに沿った福祉サービスの情報を伝えたり、市や関係機関につないで支援します。介護の悩み、妊娠中の心配事や子育ての不安、虐待やいじめなど、困ったことがあれば、気軽に相談してください。
民生委員・児童委員紹介動画
5月12日は、民生委員・児童委員の日
5月12日~ 18 日は「活動強化週間」とし、民生委員児童委員の存在やその活動について、より一層の理解促進を図るための期間です。地域の人たちの身近な相談相手となって、生活や福祉に関するさまざまな相談を受けてくれる民生委員児童委員は、支援を必要とする人と市や専門機関とをつなぐ役目もしています。活動上知った情報については、法律上課された守秘義務がありますので、ほかに漏れることはありません。委員退任後も同様ですので、安心して相談ください。
地域福祉の担い手は、地域に住む皆さん自身です
地域福祉は、民生委員児童委員や自治区の役員などの特定の人だけでなく、「みんなでふれ合い、支え合い、助け合う」ことが大切です。「生きづらさ」を抱え、相談をしたくてもなかなかできない人が、地域のつながりの輪があれば、誰かに相談をするきっかけとなるかもしれません。地域のつながりの輪を広げ、地域のみんなで、より住みやすいまちをつくっていきましょう。
民生委員を名乗る不審電話に注意ください。
高齢者宅に「民生委員」を名乗る人物から、世帯構成などを聞き出そうとする電話がかかってくる事案が全国各地で発生しています。民生委員が、電話で個人情報を聞き出すことはありません。住所や氏名などの個人情報や家族構成を安易に教えず、怪しいと感じたら氏名を尋ね、1人で判断せずに電話を切って市役所に当該委員が実在するか確認ください。不審な電話や訪問には、十分にご注意ください。
主任児童委員について
民生委員児童委員の一部は、厚生労働大臣により「主任児童委員」に指名されています。主任児童委員は、子どもや子育てに関する支援を専門に担当する民生委員児童委員で、平成6年1月に制度化されました。それぞれの市町村にあって担当区域を持たず、区域担当の民生委員児童委員と連携しながら子育ての支援や児童健全育成活動などに取り組んでいます。
民生委員・児童委員のはたらき
民生委員・児童委員の基本姿勢、基本的性格、活動の原則
民生委員児童委員の活動は、地域住民との信頼関係を基盤として成立します。そのために、民生委員には民生委員法に基づき守秘義務が課されているとともに、基本的人権の尊重や政治的中立性等をとくに重視しています。
基本姿勢
民生委員児童委員は、以下の3つの基本姿勢を守って活動しています。
1.社会奉仕の精神
社会奉仕の精神をもって、社会福祉の増進に努めています。
2.基本的人権の尊重
その活動を行なうにあたって、個人の人格を尊重し、その身上に関する秘密を守ります。人種、信条、性別、社会的身分または門地による差別的、優先的な取り扱いはしません。
3.政党・政治目的への地位利用の禁止(政治的中立)
職務上の地位を政党または政治的目的のために利用しません。
基本的性格
民生委員児童委員には、以下の3つの基本的性格があります。
1.自主性
常に住民の立場にたち、地域のボランティアとして自発的・主体的な活動を行います。
2.奉仕性
誠意をもち、地域住民との連帯感をもって、謙虚に、無報酬で活動を行うとともに、関係行政機関の業務に協力します。
3.地域性
一定の地域社会(担当区域)を基盤として、適切な活動を行います。
活動の原則
民生委員児童委員の活動には、以下の3つの原則があります。
1.住民性
自らも地域住民の一員として、住民に最も身近なところで、住民の立場にたった活動を行います。
2.継続性
福祉課題の解決は時間をかけて行うことが必要です。地域を担当する民生委員児童委員の交代があった場合でも、前任者の活動は必ず引き継がれ、継続した対応を行います。
3.包括・総合性
個々の福祉課題の解決を図ったり、地域社会全体の課題に対応していくために、その課題について、包括的、総合的な視点にたった活動を行います。
民生委員・児童委員活動の7つのはたらき
民生委員児童委員は、地域福祉の担い手として、住民個々の相談に応じ、その生活課題の解決にあたるとともに、地域全体の福祉増進のための活動にも取り組んでいます。こうした民生委員児童委員の活動には、以下の7つのはたらきがあります。
1.社会調査
担当区域内の住民の実態や福祉ニーズを日常的に把握します。
2.相談
地域住民が抱える課題について、相手の立場にたち、親身になって相談にのります。
3.情報提供
社会福祉の制度やサービスについて、その内容や情報を住民に的確に提供します。
4.連絡通報
住民がそれぞれのニーズに応じた福祉サービスを得られるよう、関係行政機関、施設、団体等に連絡し、必要な対応を促すパイプの役割をはたします。
5.調整
住民の福祉ニーズに対応し、適切なサービスの提供が得られるように支援します。
6.生活支援
住民が求める生活支援活動を自ら行い、また支援体制をつくっていきます。
7.意見具申
活動を通じて得た問題点や改善策について取りまとめ、必要に応じて民生委員児童委員協議会をとおして関係機関等に意見を提起します。
外部リンク
このページに関するお問合せ先
紀の川市 福祉部 社会福祉課 TEL 0736-77-2511